【血糖と脂質の検査値】LDL,HDL,TG,HbA1cなどの検査値解説!

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検査値

どうも、シンパパ薬剤師Kです。

今回は、血糖や脂質の検査値についてまとめていきます。
健康診断の結果で分からないものがあれば参考にしてください。

血糖検査(BS/BG)

基準値は、空腹時血糖値:正常値→100㎎/dL未満
            正常高値→100~110㎎/dL
            境界域→110~126㎎/dL
            糖尿病域→126㎎/dL以上

血液中のブドウ糖濃度を測定する検査で、空腹時に測定し糖尿病診断の指標の一つになります。
グルカゴンやアドレナリン、成長ホルモンなどで上昇し、インスリンによって低下します。
この検査で正常値から逸脱した場合は、経口ブドウ糖不可試験などを行い糖尿病の確定診断を行います。

経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)

基準値は、OGTT2時間値:正常型→140㎎/dL未満
                  境界型→200㎎/dL未満
             糖尿病型→200㎎/dL以上

通常の血糖値では測定した時点の血糖値を点で知る事しかできないのですが、OGTTは経時的な血糖の推移を知ることが出来ます。

測定方法は空腹時血糖値を測定後にブドウ糖75gを経口摂取し1時間後と2時間後の血糖値を測定します。

グリコ(糖化)ヘモグロビン(HbA1c)

基準値は、4.3~5.8%

赤血球中のヘモグロビンと血糖が結合したものをグリコ(糖化)ヘモグロビンといいます。
過去1~2か月の平均的な状態を知ることが出来ます。
直前の食事などの影響を受けないので信頼性の高い数値として使われています。
HbA1cが7%を超えると薬物治療の開始を検討します

1,5アンヒドログルシトール(1,5AG)

基準値は、14μg/mL以上

1,5AGはブドウ糖に似た物質で、食事によって摂取されます。
体内での働きは良く分かっていないそうです。
尿糖の排泄が増えると1,5AGの排泄も増えるため、体内の1,5AGが減ります。
過去数日間の血糖コントロールの指標として使えます。
血糖コントロールを短期間のスパンで確認する時に有益な情報として使われています。

免疫活性インスリン(IRI)

基準値は、5~15μU/mL(空腹時)

血中インスリン濃度を調べることで、インスリン分泌能を知ることが出来ます。

Cペプチド活性(CPR)

基準値は、1.1~3.3ng/mL(空腹時)

Cペプチドは、インスリンが産生されるときに一緒に生じる物質で、インスリンと同じ濃度で存在しています。
インスリンと異なり、Cペプチドは殆ど分解されず血中を流れ尿中に排泄されるため、Cペプチドを測定することはインスリン分泌のを正確に測ることが出来ます

また尿中Cペプチドを測定する方法もあり、基準値は18.3~124.4μg/日です。

総コレステロール(TC)

基準値は、130~219㎎/dL

コレステロールは、肝臓や小腸で合成される内因性のものと、食事による外因性の2種類あります。
更に、脂肪酸と結合したエステル型(70%)と結合していない遊離型(30%)がある。
胆汁酸やホルモンの生成など生体内で重要な役割を担っているが、過剰にあると動脈硬化などの原因にもなるため、適度な量を保つ必要があります。

暖かい時期より寒い時期の方が高くなる傾向があり、40歳ころから上昇傾向、80歳からは減少傾向にあります。

TCが高い患者さんに指導する内容は、「脂質だけでなく糖分と塩分も取りすぎないように心がける」「禁煙や運動不足の解消」などです。

LDLコレステロール

基準値は、50~139㎎/dL

LDLコレステロールは悪玉コレステロールといわれるものです。
組織にコレステロールを運ぶ役割を担っていますが、多すぎると動脈硬化を促してしまいます。

HDLコレステロール

基準値は、40~99㎎/dL

HDLコレステロールは善玉コレステロールといわれるものです。

組織からコレステロールを回収する役割を担っています。
HDLコレステロールが少ないとコレステロールが溜まってしまい動脈硬化を促してしまいます。
上限値を超えることは体には基本問題ありません。

中性脂肪(TG)

基準値は、150㎎/dL未満

中性脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪の総称です。
エネルギー源として重要な役割を担っている他、組織の維持や体温維持も担っています。

ただこちらも過剰にある事で動脈硬化を促してしまいます。

また中性脂肪はメタボリックシンドロームの診断基準にもなっています。

アルコールや果物、お菓子などが原因で中性脂肪が増えてしまう事が多いので、食事指導は必須です。バランスを考えて減量する必要があります。

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