どうも、シンパパ薬剤師Kです。
暖かくなってきて最近虫も出てきましたね
今までは乾燥による痒みや蕁麻疹の患者さんが多く来られていましたが、これからは虫刺されや汗疹での受診も増えてくると思います。
そこで皮膚科門前ではこんな使われ方しているよってことをご紹介します!
先生の治療方針によって外用剤の使い方は結構異なります。あくまでもうちの薬局ではこういう処方を見ますよって内容になりますので、これが日本のスタンダードですという意味ではありません。予めご了承ください。
画像の問題の答え
早速ですが、アイキャッチ画像の問題の答えは、
マイザー≧メサデルム>リンデロンV>パルデス
です。
メサデルムはリンデロンと同じストロングに分類されるのですが、メーカーさんの勉強会ではベリーストロングのマイザーと同等の抗炎症作用を示したデータもあるそうです。
ステロイド外用剤の分類
ステロイド外用剤は強い順からStrongest・VeryStrong・Strong・Medium・Weakの5段階で分類されています。
Strongest
1番強いStrongestには、デルモベートとダイアコートが分類されています。この二剤はファーストチョイスでは無く、大人の足など皮膚の厚い部分が酷く炎症し、VeryStrongでは改善しない場合に使う事が多いです。うちの薬局では子供に出す事はないと思います。例外的にファーストチョイスで使われるのはハチや毛虫に刺された場合です。
VeryStrong
マイザー、リンデロンDP、アンテベート、トプシム、フルメタ、ネリゾナ、パンデルが分類されています。
手荒れとか、大人の四肢の湿疹、酷めの虫刺され、耳の湿疹等に使われる事が多いです。腹部や背中にも使われますが、状態が酷かったりstrongで改善しなかった場合に使われている印象です。顔周りや子供の腹部や陰部には強すぎるので使わない方がいいと思います。
strong
リンデロンVやメサデルム、エクラー、ボアラ、フルコートが分類されています。
これらが治療の基準になっている印象です。
大人の湿疹に中くらいの強さとして使われますし、子供の湿疹には強い薬として使われています。
部位は体や四肢が多くて、結構継続的に使われるのはこの辺りの強さのものが多いです。陰部などの弱い所に使う場合は短期的に使われます。
Medium
リドメックスコーワ、アルメタ、キンダベート、ロコイド、レダコートなどが分類されています。
小さいお子様や顔などの弱い部分に使われます。
大人が使う場合でも、顔や陰部に使う場合は月に4日間という制限が付く事が多いです。
Weak
プレドニゾロンやオイラックスHが分類されます。
うちの薬局ではプレドニン眼軟膏が瞼の湿疹などに使われます。
いくら弱いからと言って長期には使えません。大体4日間の制限付きで処方されています。
ステロイド外用剤共通のポイント
・色素沈着があるという噂があるが、色素沈着はしない ・ステロイドは皮膚の合成を阻害してしまう為、長期の使用で皮膚が薄くなることがある ・同様の理由で、色素がつくのではなく、寧ろ白抜けする可能性がある ・抗炎症作用はあるが、免疫力を低下させてしまう為、ニキビや化膿部を悪化させてしまう可能性あり ・保湿剤と1:1で混ぜても抗炎症作用は弱まらないとされている
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