どうも、シンパパ薬剤師Kです。
エンレストについて今まで沢山記事にまとめてきましたが、今回は安定性についてサクッとまとめていこうと思います。
100mg錠を分割して50mgとして調剤できるので一包化も大丈夫なのは予想できますが安定性の試験結果を見ていきましょう。
↓今までのエンレストの記事はこちら↓
エンレストは一包化できるのか
まずは結論から伝えるとエンレストは一包化可能です。
インタビューフォームの安定性についての項目を見ると安定性は結構高い印象を受けます。
エンレストの安定性
ではインタビューフォームの記載を紹介します。
エンレストの吸湿性は相対湿度60%を超えると非常に高くなると記載があります。
東京の平均湿度は6月~10月あたりに60%を超える事が多いので夏場の保管は注意が必要です。
インタビューフォームの安定性試験の結果はこちらです。
こう見ると無包装でも湿度が高くない条件(30%未満)では1か月間は安定しています。
ヒートの状態であれば長期保存試験で36か月間、加速試験で6か月間安定しています。
一包化OKな根拠になると思われる試験結果
上の試験結果だと無包装の条件が湿度30%未満なので一包化した後の安定性については疑問が残ります。
インタビューフォームの一番最後に一包化可能の根拠になると思われる試験結果がありました。
湿度60%で行った試験でも無包装の状態で3か月は安定だという事が分かります。
湿度60%を超えた条件では試験されていないのですが、日本の夏場では湿度60%を超えることが多いので乾燥剤は必要だと思います。
患者さんにも高い湿度には弱い事を説明して乾燥剤を入れて袋を占めた状態で保存するように伝えましょう!
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