どうも、シンパパ薬剤師Kです。
今回は喘息治療で目にするSABAとLABAについて解説していきます。
SABAとLABAはβ受容体刺激薬
SABAとLABAはどちらもβ2受容体刺激薬の総称です。
SABAは短時間作用型β2刺激薬で、LABAは長時間作用型β2刺激薬を指します。
それらの特徴に合わせて使われ方が異なります。
SABAは発作治療に、LABAは長期管理に
SABA(短時間作用型)はその速やかな作用が発作時の治療に適している為、喘息治療のステップ1から発作治療薬(レリーバー)として用いられます。
LABA(長時間作用型)は、喘息治療のステップ2以降に長期管理薬(コントローラー)として吸入ステロイド薬に追加して用いられます。
SABAに分類されるβ刺激薬
~代表的なSABA~
・プロカテロール塩酸塩水和物(メプチンエアー 等)
・サルブタモール硫酸塩(サルタノールインヘラー 等)
・フェノテロール臭化水素酸塩(ベロテックエロゾル)
サルブタモール硫酸塩であるベネトリン吸入液は長期管理薬(コントローラー)としても使用可能です。
K
発作時にSABAを使っても症状が改善しない場合、最初の1時間は20分おきに使います。初めの1時間以降は1時間おきに改善するまで使います。
1日に3~4回使うようであれば喘息治療のステップアップを検討してもいいでしょう。
LABAに分類されるβ刺激薬
~代表的なLABA~
・サルメテロールキシナホ酸塩(セレベント ディスカス)
・ホルモテロールフマル酸塩水和物(オーキシス タービュヘイラー)
・インダカテロールマレイン酸塩(オンブレス 吸入カプセル)
サルメテロールとインダカテロールを単剤で用いる場合は、気管支喘息に適応が無くCOPD治療薬として使われるので注意が必要です。
次回は「β刺激薬の吸入薬とテープ剤の比較」について纏めていこうと思います。
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