テルミサルタンとバルサルタンの換算量は?それぞれの特徴は?

スポンサーリンク
良かったらブログ村も見てね!
ブログランキング・にほんブログ村へ
医薬品

どうも、シンパパ薬剤師Kです。

昨今、医薬品の供給が不安定で在庫が用意できない品目も出てきています。
僕が勤めている薬局では最近ミカムロもテラムロも無くなりました。

それに伴いテルミサルタンを他のARBに変える事案もありますので、規格が似ているテルミサルタンとバルサルタンを比較してみました。

バルサルタンとテルミサルタンの用量

バルサルタンとテルミサルタンの規格は似ているので混同しがちなのでおさらいしましょう。
2剤の用量用法は以下の通りです。

バルサルタン
 1日1回 1日40mg~160mgテルミサルタン
 1日1回 1日20mg~80mgで1日20mgから開始する

バルサルタン40mg≒テルミサルタン20mg

各薬剤の直接比較は無いのですが、エナラプリルと同等とされている量はバルサルタン40mg、テルミサルタン20mgなので間接的にバルサルタン40mg≒テルミサルタン20mgと考えられます。

バルサルタンの特徴

バルサルタンはAT1受容体への選択性が高い特徴があります。

AT(アンジオテンシンⅡ)受容体には2種類あり、血圧を上げてしまうAT1受容体血圧を下げるAT2受容体があります。
AT1受容体に選択性が高いことで余計な作用をせずに降圧作用を示します。

また半減期が4時間程度と短いのに1日1回投与なので定常状態にならないと思われます。
飲み忘れ等があると薬の効果に影響が出やすい可能性があるので患者さんの服薬コンプライアンスしっかり確認が必要です。
たまにバルサルタン分2の処方があるのは定常状態を考慮しての事かもしれません。

テルミサルタン

テルミサルタンの特徴と言えば

・体内動態が非線形
・半減期が長い
・CYPの影響を受けない

といったところでしょうか。

体内動態が非線形なので、薬の量を増やしていくと急に効果が強くなるポイントがありますが、逆に量が少ないと思ったような効果が出ない事が多いです。
その為、効果が強いというDrもいれば効果が弱いというDrもいるようです。

ただ、バルサルタンと違い半減期が約20時間と長いので定常状態がありますし、CYPの影響もないので適切な用量を見つけられれば安定した治療効果を期待できると思います。

医薬品 薬の比較
スポンサーリンク
シンパパ薬剤師のメモブログ

コメント