どうも、シンパパ薬剤師Kです。
皆さんは、「フスコデとカフコデの違いって何ですか?」って質問にスッと答えられますか?
僕は怪しいです。こないだ気になったので調べたんですけど改めてまとめてみようかと思います!
カフコデN配合錠とフスコデ配合錠
カフコデN配合錠とフスコデ配合錠は、どちらもリン酸コデイン含有の配合剤です。
カフコデは、咳止めだけでなくアセトアミノフェンも含有しており総合感冒薬として使えます。
対してフスコデ配合錠は咳にしか適応がない、咳止めです。
カフコデとフスコデが混同してしまう人は、カフコデ「N」配合錠は「熱」も下げるので、「熱のN」で覚えましょう。
用法用量が異なるので注意!
ただでさえ紛らわしいのですが、用法用量が異なります。
カフコデN配合錠1日3回1回2錠(1日6錠)に対して、フスコデ配合錠は1日3回1回3錠(1日9錠)です。
んー、実に紛らわしい(笑)注意しましょう!
配合成分
カフコデN配合錠は6種類が混ざっており、フスコデ配合錠は3種類が混ざっています。
細かな成分は少し異なりますが、大雑把にまとめるとフスコデに更に3種類追加したのがカフコデです。
微妙に成分が異なる上に、同じ成分でも含有量が異なります。
一覧表にしたので下の画像を参考にしてください。
カフコデN配合錠は基本的に弱め
同じような薬ですが、1日量で見ると結構違いますね。
ジヒドロコデインリン酸は通常1日30mgですので、カフコデは結構少なめです。
dl-メチルエフェドリンは通常1日75㎎~150㎎なので、これもカフコデは結構少ないですね。
咳を止める能力は心もとない感じがあります。
かといってアセトアミノフェンも1日900㎎~3000㎎で使われるので、解熱に関しても弱めです。
カフコデは6種類も配合してるので、全体的に弱めに設計されていますね。
熱が少し高めならカフコデに加えて、カロナール200(若しくは300)を毎食後に追加されてもいいですね。
ブロモバレリル尿素って?
ブロモバレリル尿素は不眠症や不安状態の鎮静に使われます。
単剤で使われるときは適応によって異なりますが、500㎎~1000㎎の範囲内で使われるので、カフコデに含まれる量はやはり少なめです。
連用で依存性がありますが、風邪薬として短期間の服用であれば問題ないかと思います。
喘息には逆効果!?
カフコデとフスコデに含まれるリン酸コデインは、喘息の症状を悪化させてしまう恐れがあります。
リン酸コデインは気道分泌抑制作用があるので、この作用によって痰などの粘度が上がってしまい気道閉塞の恐れがあります。
妊婦・授乳婦に対して
禁忌ではなく有益性投与ですが、データもないし絶対安全に使えるということはないので、やめた方が無難ですね。
小児に対して
どちらも12歳以下は禁忌になっています。
カフコデの場合は、12歳以上に対して「最少量で慎重に使う」と量に対して明確な記載はありませんが、
フスコデは12~15歳に対して「成人量の2/3」という明確な記載があります。
禁忌
禁忌は配合錠なのでどうしても多くなってしまいます。
カフコデN配合錠の禁忌
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.重篤な呼吸抑制のある患者
3.気管支喘息発作中の患者
4.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
の誘発)またはその既往歴のある患者
5.消化性潰瘍のある患者
6.重篤な肝障害のある患者
7.重篤な腎障害のある患者
8.重篤な血液の異常のある患者
9.重篤な心機能不全のある患者
10.閉塞隅角緑内障の患者
11.前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者
12.アドレナリン及びイソプロテレノール等のカテコールアミンを投与中の患者
13.12歳未満の小児
フスコデ配合錠の禁忌
1. 重篤な呼吸抑制のある患者
2.12歳未満の小児
3.アヘンアルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
4.閉塞隅角緑内障の患者
5.前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者
6.カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプロテレノール等)を投与中の患者
その他に注意すべき点は?
基本的に長期で飲む薬ではないので、上記の禁忌や喘息に気を付ければあまり問題はないです。
エフェドリンが交感神経を刺激するので、血圧が上がったり代謝系に影響は出ると思いますが短期的な服用ですし、気にするほどの事ではないかと思います。
ですが、毎日血圧や血糖値などの数値を測っていて少し神経質な患者さんは気にするかもしれません。
服薬指導時に「血圧に変化があるかもしれませんが~」という説明をしてあげたほうが親切かも?
まとめ
・カフコデN配合錠は総合感冒薬で、フスコデ配合錠は咳止め
・カフコデは全体的に弱めに設計されている
・喘息には逆効果
・妊婦・授乳婦・
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