【保存方法やTmax、融点に違いが!】アルピニーとアンヒバの違い

スポンサーリンク
良かったらブログ村も見てね!
ブログランキング・にほんブログ村へ
医薬品

どうも、シンパパ薬剤師Kです。

アルピニーとアンヒバの違いって知ってますか?

今回のお話は使い分けをする程の違いは無いのですが、知っておくと良いかもしれないレベルのお話です。

アルピ二ーは冷所じゃなくてもOK!

アルピニーの保存方法は「直射日光を避け30℃以下で保存」となっています。

アンヒバを始め、多くの座薬が冷所保存なのでアルピニーも冷所保存のイメージがありますが室温でOKです。

アンヒバは室温じゃダメなのか?

アンヒバの保存方法は「冷暗所保存」となっていますが、インタビューフォームには室温で60ヶ月置いていても変化なしと記載があります。

アンヒバの溶融点は33~35℃あたりなので夏の室温だとちょっと怪しいですね。
30℃湿度86%の条件で6か月保存しても変化はありませんが、40℃で3か月経過した場合は基剤が融解していたとインタビューフォームに載っています。

因みにアルピニーの融点は34.5~36.5℃で少しだけアンヒバより高いです。
まあ誤差程度ですね。

アンヒバの方がデータが豊富

両者の添付文書とインタビューフォームを見比べると明らかにアンヒバの方が充実しています。
アンヒバは複数の試験データなどが載っていますが、アルピニーは必要最低限のデータしか載っていません。

アンヒバの方がTmaxは早い

アンヒバのTmaxは1.6時間としっかりと試験データ共に記載がありますが、アルピニーのTmaxは2~3時間とざっくりとした記載しかありません。

これは憶測ですが、融点が低いアンヒバの方が速やかに吸収されるのかもしれません。

更にアンヒバのインタビューフォームには治療上有効な血中濃度の記載もあり、グラフから読み取ると投与後45分位で有効な血中濃度に到達します。

アルピニーも大きな差はないと思いますので1時間以内には有効な血中濃度に到達すると考えられます。

2つの共通点

この2つの共通点を個人的に気になるものだけまとめてみました。

・用量は1kgあたり10~15mg/回で、1日最大量は1kgあたり60mg(ただし成人量を超えない)
・添加物はハードファットのみ
・3か月以内の乳児に使用経験が少なく安全性は確立していない
・妊婦・授乳婦への投与は可能(妊婦:A・授乳婦:L1)
・販売開始年月は同じ(1980年2月)

半分に切るときの切り方

半分にするときは真ん中で横に切るのではなく、下の図のように斜めに切りましょう。
横に切った場合、上の方は使えますが下の方は先が鋭角になっていないので挿入が困難です。
図のように斜めに切ると下の先端が尖るので2回目も問題なく使うことが出来ます。

医薬品 薬の比較
スポンサーリンク
シンパパ薬剤師のメモブログ

コメント