どうも、シンパパ薬剤師Kです。
昨日3/24日、結果発表でしたね。
改めまして、薬剤師国家試験お疲れ様でした。
そして、合格した皆さん本当におめでとう御座います。
あと一週間位で新社会人ですね。
合格した方々は薬剤師として働くことをすごく楽しみにしていることだと思います。
1日でも早く薬剤師として働きたい気持ちがあると思いますが、登録やらなんやらありますので、
実際に薬剤師として業務出来るのは早くて5月からだと思います。
それまでは計数調剤などをしながら、薬剤師として働くためのノウハウを先輩に教えてもらうことになるでしょう。
その準備の足しにでもなればと思い、僕が調剤薬局の薬剤師として1年目にやってよかった事をお話ししようと思います。
質問の仕方を工夫する
仕事が始まると沢山質問をすることになると思います。
その際に意識したほうが良いのが質問の仕方です。
分からないことを質問するのは良い事ですが、質問の方法によって相手方が受ける印象は変わると思います。
まずは個人的に好ましくないと思っている質問方法がこちら
これってなんですか?
ただ、漠然と分からないから聞く。これは社会人としてよろしくないですね。
僕は、
「これはなんですか?」ではなく、「これって○○ですか?」という風に自分の考えを述べる
こっちの方が良いんじゃないかと思います。
これが正解という訳ではないんですが、単純に分からないことを聞くのではなく、自分が考えた事を伝えながら聞く方がGood👍
仮に間違っていても考えている事は評価される事だと思いますし、正しかった場合は「そうそうそう!よくわかったね」と好印象を与えることが多いと思います。
こんな言い方をするのはあれですが、ちゃんと考えているのであればそれを相手方に伝えないと損です。
また、先輩方にとって当たり前になっていることも新人からすると「なんで?」って思うことが多々あります。
新人だから気付ける事もありますので積極的な質問はしたほうがいいと思ってます。
ただし、「こうですよね?学校ではこう習いましたけど。」みたいな間違いを指摘するようなニュアンスにならないように注意しましょう。
門前の診療科について予習する
これはチェーン店に就職される方は難しいかもしれません。
勤務する薬局がもう分かっている場合は、近くの病院の診療科を調べて勉強しておくと良いと思います。
僕は勤務する前に店舗に挨拶に行き、良く出る薬を聞いて調べました。
勤務先が決まってない場合は、とりあえず高血圧、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症あたりの薬を調べて、商品名と一般名を結びつけられたらOKです。
お金の流れを意識する
初めの頃は薬を覚えたり、色んな業務を覚えたり大変かもしれません。
ですが、忙しい中でもお金の動きを意識するのはとても重要です。
ここが今日の話で1番重要だと思ってます。
薬局はお薬を渡してお金を得ていますが、薬剤料で儲けはほぼ出ていません。
お薬を渡して薬剤料で出る儲けは大体1割程度です。90円で仕入れたものを100円で渡してるんですね。これだけでは薬局はやっていけませんね。
でも薬局ってそれなりにお金が動くイメージですけど。。。
そうですね。儲かっているかは別としてそれなりにお金は動いています。
ではなにでお金をもらっているのか。
それは薬局の受付料や「お薬を管理していますよ」という事に対してお金をもらっています。
薬局で頂くお薬代は、
・調剤技術料
・薬学管理料
・薬剤料
の合計額です。
薬剤料はどこで貰っても同じ金額(GEのメーカーによって差異はある)ですが、調剤技術料と薬学管理料は薬局ごとに違います。
自分の薬局がいくらなのか、またその内訳はなにか知っておくといいでしょう。
調剤技術料と薬学管理料はさらに細かく分けて構成されていますので、その内容については別の記事でまとめたいと思います。
このお金の流れを意識すると良いと僕が言っているのは「そこまで意識している」という事が調剤薬局で働く上でとても重要な事だからです。
自分達が何をして、何に対してお金を頂いているのか、これを理解しているかいないかでは、調剤薬局の業務において大きな差が出ると僕は思っています。
先程お話したように薬剤料は大した利益にはなりません。
薬学管理料というのは「薬剤師が行った事」に対して付け足す事が出来るものです。
勿論、なんでもかんでも勝手にやって、勝手にお金を足せる訳ではありません。
お金を加算するのに必要な条件があります。
その条件を理解していると患者さんにしてあげられる事が増えると思っています。
お金とか関係なく患者さんの為にやってあげたら良くないですか?
確かに理想はお金とか関係なく患者さんのためになる事をしてあげたいですよね。
とてもよく分かりますし、患者さんの事を一番に考える事は医療人として素晴らしいと思います。
ですが、僕達は薬剤師であり、会社員です。それを忘れてはいけません。
そして、患者さんに何かをしてあげるにはお金がかかる事が多いです。
薬局にそのお金が無いと患者さんに何もしてあげられなくなってしまいます。
利益度外視で色々やってあげた結果、将来的に今まで出来ていたサービスが出来なくなってしまうことが一番無責任だと思います。
僕は患者さんの事も薬局の事もバランス良く考えた最善策をチョイス出来る薬剤師になりたいと思っています
正直、薬剤師という職業は他の業種の新人に比べて経営やお金の流れを意識している人が少ないと感じています。
恐らく、「人のために」という気持ちが先行しすぎてしまっているのではないかと僕は思っています。
「人のために」という気持ちを否定するわけではありませんし、医療者として根底に持っているべきことだと思います。
その「人のために」行う行動の選択肢を増やすためにはお金の流れを意識する必要があると思っています。
ちなみに、お金を意識しなくてはならない時は割と早い段階で来ます。
少しでも多く患者さんの為になりたい人や同期より1歩リードしたい人はこのお金の流れを少し意識してみてください。
まだまだ僕も新米ですが力になれることもあると思いますので、なにか分からない事や聞きたい事があればご連絡ください。一緒に「薬局からも患者からも頼られる薬剤師」を目指しましょう。
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