心拍数が50以下?心拍数は低くても大丈夫か薬剤師が考えてみた。

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検査値

どうもこんにちはシンパパ薬剤師Kです。
この記事では心拍数が低いことは悪い事なのか、心拍数が低いのは問題ないのかという点を考察してみようと思います。

心拍数が低いのは悪いの?

僕が勤務している調剤薬局の近くに循環器のクリニックがあり、毎日処方箋が持ち込まれます。
循環器に受診されている患者さんから心拍数について質問されたり、こちらから心拍数について伺う機会は非常に多いです。
話していて感じるのは、心拍数が高いのは良くないという事は何となく知っている方がほとんどですが、心拍数が低いのはどうなのか分かっていない患者さんがほとんどだという事です。

個人的には血圧が保たれていて自覚症状が無い場合、心拍数は低くても直ちに問題になる可能性は低いと考えています。

なぜ心拍数が低くてもいいのか

ではなぜ血圧が保たれていて自覚症状がなければ心拍数が低くても問題になる可能性が低いと言えるのでしょうか。それは十分な血液量が送れているかどうかが重要だからです。極端な話、血液がちゃんと送れているなら多少バランスが崩れていても問題ないと考えています。スポーツ心臓なんて呼ばれる長距離選手の心拍数は30~40回/分だったりしますしね。
心拍数を考えるにあたって、「心拍数が上がったり下がったりするのは送る血液量を保つため」という事を根本に考えれば非常に分かりやすいと思います。
心拍数と送る血液量には「心拍出量(送る血液量)=心拍数×一回拍出量」という関係式が成り立ちます。
なので血圧も保たれている、浮腫みなどの異常がないのに心拍数が低いのは一回拍出量が多くしっかり血液が送れていると推察できます。つまり心拍数が低くても他に状態異常が無ければ心臓は役割を果たせているということです。

心拍数が低いと危険な状態は?

ただ心拍数が低いと危険な状態も当然あります。
一回拍出量が下がっているのに心拍数が上がらず心拍出量が減っているケースは危険な状態と言えます。
例えば心不全患者さんでは心拍数も低く血圧も低いなんてことがあります。これは本来一回で送れる血液量が減った時に心拍数が上がらないといけないのに、心機能が低下しているために心拍数が上がらず必要な心拍出量が保てず血圧が下がってしまうという状態になっているからです。

心拍数が低い時に確認すべきことは?

心拍数が低くて心配な場合は、「低血圧」「浮腫み」「息苦しさ」などの症状が無いかチェックしましょう。これらの症状は心機能低下の指標になりますので気になる症状がある場合は専門医に相談しましょう。またお薬によっても徐脈は発生しますので、今飲んでいるお薬を医師、又は薬剤師に相談するのも良いと思います◎

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