糖尿病患者に対してバイアスピリンは推奨できない??意外なリスクとは?

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医薬品

どうも、シンパパ薬剤師Kです。
最近患者さんと話してて気になった事がありました。

糖尿病の薬は飲んでないんだけど、血糖値が少し高いからバイアスピリンは効果が弱いって言われたんですよ。

K
K

(??なんだろう聞いたことがない。。後で調べておこう。)そうなんですか、それで今回お薬が変わったんですね。

「糖尿病の傾向があるとバイアスピリンの効果は弱くなる」という話を脳神経内科のDrが話していたという事だったので早速ネットで調べてみました。

インターネット上で調べた結果

インターネットで添付文書やコラムなどを調べてみた結果、「糖尿病患者の場合、バイアスピリンの効果が減弱する」という記載やデータは見つけられませんでした

だからといって完全否定はできないのですし、その処方医の経験上そういう傾向があったのかもしれません。

糖尿病患者の心血管イベントや脳血管障害の予防にバイアスピリンは多く使われています。
もし、効果が減弱して治療上に問題が出るのであれば少しくらいデータや論文が出てくると思うんですよね。

それにも関わらず添付文書やインターネット上で見つけられなかったことを考えると「糖尿病患者の場合、バイアスピリンの効果が減弱する」という意見は個人的な意見である可能性が高いです。

低用量アスピリンは糖尿病患者に勧められない?

調べていくと理由は違うんですが、糖尿病患者には低用量アスピリンが勧められないというデータを見つけました。
どうやら糖尿病患者の心血管イベント一次予防に効果が認められないというデータがあるようです。

40歳以上の糖尿病で心臓血管系の既往歴がない人を対象にアスピリン100mgを飲む群と飲まない群、各7740人を振り分けて7年観察した研究では、心臓血管系のイベント発生率がアスピリンを飲む群8.5%、飲まない群9.6%と僅かな差しかないという結果が出ています。

また、バイアスピリンを投与することによる大出血はアスピリン投与群の方が高いのでその僅かなメリットも打ち消してしまうそうです。

研究データによっては心臓血管系のイベント発生率に違いはないのに出血のリスクだけ上がってしまう結果も出ているので一次予防として糖尿病患者にアスピリンを投与することは推奨されないようになってきているそうです。

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