肌に良い?ビタミンBについて解説!ビタミンB製剤まとめ

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医薬品

どうも、シンパパ薬剤師Kです。

うちの薬局は皮膚科の近くなので、ビタミンB2・B6が処方されるのをよく見ます。
ビタミン製剤って沢山あるので纏めてみようと思います。

ビタミンB群の種類

・ビタミンB1(チアミン):糖代謝の脱炭酸反応に関与
・ビタミンB2(リボフラビン):酸化還元反応に関与
・ビタミンB6(ピリドキサール):アミノ酸代謝に関与
・ビタミンB12(コバラミン):メチル基転移反応、分子内転移反応
・ナイアシン:多くの酸化還元反応、脂肪酸やコレステロールの生合成に関与
・パントテン酸:糖代謝、脂質代謝、アミノ酸代謝でアシル基転移反応に関与・造血作用もある
・ビオチン:脂肪酸合成や糖新生の炭酸固定反応に関与

ビタミンBの欠乏症

・ビタミンB1(チアミン):脚気・ウェルニッケ脳症・多発性神経炎
・ビタミンB2(リボフラビン):口角炎・口唇炎・脂漏性皮膚炎・成長障害・舌炎
・ビタミンB6(ピリドキサール):神経炎・口角炎・脂漏性皮膚炎・痙攣・貧血・肝硬変
・ビタミンB12(コバラミン):巨赤芽球性貧血・悪性貧血
・ナイアシン:ペラグラ(3大徴候:皮膚炎・下痢・認知症)
・パントテン酸:皮膚炎・貧血
・ビオチン:皮膚炎
K
K

生卵の卵白に含まれるアビジンはビオチンと結合してビオチンの吸収を阻害します。ビオチンの欠乏症は起こりにくいのですが、卵を過剰に摂取すると欠乏症による皮膚炎が起こることがあります

ビタミンB製剤

・ビタミンB1(チアミン):アリナミンF(フルスルチアミン) 等
・ビタミンB2(リボフラビン):フラビタン(FAD)・ハイボン 等
・ビタミンB6(ピリドキサール):ピドキサール(ピリドキサール)
・ビタミンB12(コバラミン):メチコバール・ハイコバール 等
・ナイアシン:ストミンA・ナイアシン酸アミド
・パントテン酸:パントシン
・ビオチン:ビオチン

ビタミンBの生理作用

ビタミンB1(チアミン)

糖質代謝に関与してエネルギーの生産に必要。不足するとエネルギーの生産が足りず疲労が蓄積しやすくなる。症状としては、しびれやむくみ、食欲不振、運動機能低下が現れやすくなる。
疲労感や末梢神経障害などで使われます

ビタミンB2(リボフラビン)

脂質の代謝に関わる。エネルギー代謝を促進させて、皮膚や髪、爪等の生合成を補助する。
不足時の症状としては、口角炎や口内炎などの口周りの症状、脂漏性皮膚炎、結膜炎などの目の症状、高コレステロール血症などがある。
皮膚炎や高コレステロール血症などで使われます

ビタミンB6(ピリドキサール)

タンパク質をエネルギーとして利用するときに補酵素として関与して、タンパク質をアミノ酸に分解する。不足時の症状として、口内炎や湿疹、貧血、手足のしびれ、神経の炎症などがおこりやすくなる。
中枢神経の興奮を改善させるので癲癇の治療に使われることもある。
皮膚炎や口内炎、末梢神経障害などで使われます

ビタミンB12(コバラミン)

核酸の合成に関わり、ヘモグロビンの合成を補助して貧血の予防に働く。
末梢神経や中枢神経の機能にも関わっている。不足時の症状として集中力の低下や貧血、舌の炎症、しびれ、痛み、眼精疲労などがある。
末梢神経障害や帯状疱疹後神経痛、眼精疲労、めまいで良く使われる
抗がん剤の副作用予防として使われる事もある。

ナイアシン

脂質や糖質からのエネルギー産生と脂質の代謝を促進する。
更に血管拡張作用や新陳代謝改善作用により皮膚状態の改善をする。
アルコールによる肝臓の負担も軽減させる。
メニエール症候群や耳鳴り、末梢血管障害による冷感、皮膚炎などに使われる。

パントテン酸

CoA(コエンザイムA)の構成成分で、糖質・脂質・アミノ酸などのエネルギー代謝に関わっている。コレステロール低下、HDLコレステロール増加、血小板数の改善、腸管蠕動促進など様々な作用がある。抗ストレスホルモンでもある。薬としては脂質異常症や皮膚炎、便秘、血液異常などの予防や治療に使用される。

ビオチン

糖の再利用や脂肪酸の合成などに関与する。
ビオチンが不足するとタンパク質や免疫機能などが低下。それにより皮膚障害が起きる。
更に、ヒスタミンのもとであるヒスチジンを排出する作用もあり、アトピー性皮膚炎などの改善にさせると考えられている。
主にニキビや小児における湿疹に使われる。

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