【オピオイド鎮痛薬】ワントラムとツートラムを比べてみた!副作用は?治療効果は?

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医薬品

どうも、シンパパ薬剤師Kです。

ツートラムの処方が最近増えたのでワントラムと比べてどうなのかをまとめてみました。

調べてびっくりしたんですが、ワントラムとツートラムってメーカー違うんですよね!
ワントラムはファイザーなんですが、ツートラムは日本臓器です。
なんか繋がりがあるのかなあ。。
名前がそっくりだからてっきり同じメーカーかと思ってました。

ワントラムとツートラムの違い

各項目については後述します。

・用法、用量
・適応
・副作用の発現率
・TmaxとT1/2とAUC

用法、用量

・ワントラム

成人には1日100~300mgを1日1回経口投与。1日400mgを超えない事。
なお、開始量は1日100mg。

・ツートラム

成人には1日100~300mgを1日2回経口投与。1回200mg、1日400mgを超えない事。
なお、開始量は1回50mg。

適応

ワントラム→慢性疼痛・疼痛を伴う各種癌
ツートラム→慢性疼痛
ツートラムには癌に対する適応がありません。

副作用の発現率の発現率

国内第Ⅲ相試験においては、ワントラムよりツートラムの方が副作用の発現率が約10%低いデータがあります。
長期投与試験(52週)においてはあまり変わりないです。

TmaxとT2/1とAUC

圧倒的にツートラムのTmaxが短いですね。
ツートラムは速放層と徐放層からなる製剤なので即効性があります。
ワントラム100mgとツートラム100mgのAUCはツートラムの方が低いですね。
更に±も小さいので、それが副作用の発現率に表れているのかも??

ワントラムとツートラムの共通事項

各項目については後述します。

・有効成分、作用機序
・禁忌・併用禁忌
・主な副作用
・鎮痛効果
・依存性
・指導内容
・食事の影響がない
・過料投与時の対応
・重度な腎臓・肝臓障害には禁忌
・妊婦・授乳婦に対して、有益性投与
・どちらもCYP2D6と3A4で代謝
・半錠、粉砕不可

有効成分・作用機序

有効成分と作用機序が同じです。
どちらもオピオイド受容体に作用するトラマドールを含有している薬ですね。
オピオイド受容体に作用して
トラマドールは活性代謝物が存在してどちらも薬効を示します。

禁忌・併用禁忌

同じ有効成分ですので、禁忌と併用禁忌も同じです。

主な副作用

主な副作用も当然同じです。
吐き気・便秘・眠気・めまい・口渇・呼吸抑制などがあります。

依存性

トラマドールは、他のオピオイドに比べて依存性が低い成分ですが、全くない訳じゃありません
頻度は低いですが、長期連用によって精神的な依存と身体的な依存が発生することがあるようです。
痛み止めなので、痛みが良くなれば患者さんは勝手にやめてしまう可能性があります。急な中止には気を付けましょう

鎮痛効果

長期投与試験によると52週間後の痛みの改善具合に大きな違いはありません。

指導内容

指導する内容は、「痛いときだけ飲むのはではなく継続して飲む」「気持ち悪さや眠気の副作用は継続すると治まるが便秘には耐性がない」「痛みが取れたからと言って急に止めるのではなく先生に相談する」「基本的に運転してはいけません」などなど

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