どうも、シンパパ薬剤師Kです。
ロゼレムの粉砕についてまとめました。実際に少し味見したので共有しようと思います。
ロゼレムは粉砕&簡易懸濁はOK?
インタビューフォームを見る感じ、メーカーは推奨していないので基本粉砕NGです。
保険適応の用法ではないとのことなので、保険が通るかは微妙です。
実際にロゼレム0.5錠(粉砕)という処方を見たことがありますが、病院で保険が切られているのかは分かりません。
粉砕後の安定性は
メーカーとして粉砕して服用することは推奨していませんし、保険適応も取っていません。
添付文書にも粉砕した際の安定性などの記載はありません。
がしかし、インタビューフォームの最後に粉砕後の安定性についてデータが載っています。
「臨床で使えるかどうかを検討するためのデータであって、粉砕の可否を示しているわけではない。」という言葉が添えられているので、「粉砕しても安定しているから保険大丈夫!!」っていう事ではありません。
粉砕後の安定性

上が「蓋を開けて蛍光灯に当てていた状態」で、下が「蓋を占めて暗所に置いていた状態」のデータですね。
袋に入れて引き出しとかに入れておけば粉砕後も3か月は安定している事が分かります。
簡易懸濁のデータ

こちらのデータを見る感じ、55℃のお湯で10分ほどあれば完全に溶かすことが出来て経口は勿論、経鼻も胃瘻も可能ですね。
溶かした後少なくとも4時間は安定しているので、安定性も問題なさそうです。
粉砕した粉末の味は??
眠剤は苦い薬が多いのでロゼレムの味も気になりますよね!
調剤が全て終わって片付ける時に乳鉢に付いていた粉を少し舐めただけですが、思ったより苦かったです。
弱めではありますが、ベロの付け根に苦味が暫く残りました。
クラリス(クラリスロマイシン)やアモバン(ゾピクロン)程の強烈な苦味ではありませんが、毎日この苦味を味わうのは嫌だなって位には苦味があります。
ですが粉砕した場合は量が少ないので、乳糖などを混ぜればそこまで強く苦味を感じる事は無いかなと個人的には感じました。
まとめ
・粉砕や簡易懸濁について保険上の承認を取っていない ・粉砕後、懸濁後ともに安定している ・経口、経鼻、胃瘻での投与も可能 ・苦味はあるが、クラリスやゾピクロン程の強い苦味ではない
コメント